発売してから売り切れ続出の「うまれて!ウーモ」
「うまれて!ウーモ」は、2016年のヒット商品にも選ばれた大人気商品です。
最初におもちゃとしての概要を説明すると、購入時には卵型の殻の中に収められており、その後持ち主が適切なケアをしていくことにより、数日後に孵化して動物のようなぬいぐるみが現れます。
現れた動物は頭をなでるなどかわいがってあげることにより次第にできる動きが増えていき、成長していくとともに踊りや言葉など高度な動きができるようになっていきます。
いわば「成長型ロボット」ということになりますが、ここまでの概要を聞いて多くの人は「ファービー」もしくは「たまごっち」を連想したのではないかと思います。
それもそのはずでこの「うまれて!ウーモ」を販売しているのは「ファービー」「たまごっち」両者を販売しているタカラトミーで、おもちゃとしてのコンセプトは同じように引き継がれています。
そのあたりが商品としてのヒットの秘訣につながっているようで、かつてファービーやたまごっちで遊んだ世代が大人になってから同じような感覚で遊ぶことができる商品として大きな注目を受けたのでした。
ウーモとファービーの違いとは
ウーモ以前にファービーと遊んだことがある人にとっては、どこに違いがあるのかが気になるところでしょう。
この2つの製品は基本的には同じコンセプトとなっていますが、細かい部分ではかなり新鮮な違いが見られます。
まずファービーの頃から引き継がれた特長としては、感情を示すために目の部分のパネルの色が変化するということがあります。
もっともこの機能が標準になったのはファービー2からのことなので初期モデルにはないのですが、表情の変化が読みづらいぬいぐるみの感情を読み取れるようにと瞳の色が変化するという仕様が取り入れられています。
他にも話しかけていくことで言葉を覚えたり、成長することでダンスや歌を覚えたりといったところはファービー、ウーモに共通した点です。
一方でウーモ独自の機能として挙げられるのが「卵からの孵化」機能です。
ウーモの楽しさの真髄がここにあるといってもよく、最初は中身のわからない卵の状態で購入しそれを世話していくことである日突然に孵化をするところに育てる喜びがあります。
卵を孵らせるためには触って温めたり話しかけたりといった飼い主としての努力が必要で、粘り強くかわいがっていくことで孵化したときの喜びが大きくなります。
孵化のときには内側からウーモが殻を破壊しますが、最終的に表側から殻を取り除く必要があるため共同作業という認識が高まります。
また孵化後も成長段階に従ってできることが変化していくので、よりリアルな子育て体験をすることができるおもちゃと言うことができるでしょう。