雑誌やテレビに出演する人のメイクを担当する仕事
メイクアップアーティストはテレビや映画、雑誌、広告、ポスター、ファッションショーなどといった人前に出る仕事をする人に対し、その雰囲気に適したメイクをするという仕事です。
メイクというと女性がきれいになるために行うものというイメージがありますが、仕事としてメイクをする時には必ずしも美しくなることだけが目的となるわけではありません。
わかりやすいのが映画や演劇で、若い人が老人役をしたり、悪人役や病人役をしたりといった場合に、そのように見えるための外観を作り出すということも必要なスキルとなってきます。
プロのメイクアップアーティストになると、そうしたクライアントからの希望に応じて最も適したメイクをすることができるようになり、その引き出しの多さが仕事の能力につながっていくでしょう。
メイクアップアーティストの中でも少し種類が異なるのが「特殊メイクアーティスト」で、ホラー映画などで登場するモンスターやSF映画の宇宙人といったような通常のメイクと異なる変身メイクを行います。
特殊メイクを学べる学校は日本にもありますが、やはり本場ハリウッドの方が非常に進んでおり、メイク留学で実際にそうした映画の現場を経験するということも可能です。
ブロガーやYouTuberから有名になった人も
メイクアップアーティストは少し以前まではヘアスタイリストと同じく、美容師資格を持った人が行うものという印象がありました。
しかしヘアメイクと異なりメイクをするために特別に必要になる国家資格はないので、比較的なりやすい仕事であると言えます。
とはいえメイクを人に行う時には衛生面など安全性が重要になるので、プロとして仕事をするためには民間資格を取得することが勧められます。
最近の傾向として自分でブログやSNS、YouTubeなどを使ってメイクの腕前を発信する女性が増えてきました。
中には趣味としてだけではもったいないような優れた腕前をしている人もおり、実際そこで人気が出たことで有名になりメイクアップアーティストとして活動をするようになったという人もいます。
メイクアップアーティストとしての仕事は主にテレビ局や映画撮影場所などを訪れ、そこで依頼を受けてセットを行うものです。
有名芸能人になると専属のメイクさんがついており、毎回同じクオリティでメイクをし、かつ崩れたときにはすぐに直すといった役割をしていくことになるでしょう。
メイクアップアーティストの魅力は、幅広いメイクの技術を駆使してより「美しいもの」を作り出していけるという点にあります。
有名人と知り合いになる機会も多く、華やかな業界で働けるという楽しさもあるでしょう。