多くの人と連携して行うアパレルの仕事
ファッションデザイナーというと、「KENZO」の高田賢三や「ISSEY MIYAKE」の三宅一生のような、世界的なブランドを持つデザイナーのことが浮かぶかもしれません。
日本出身のファッションデザイナーでパリコレなど世界的なファッションショーに進出した人はかなり多く、海外からも高い評価を得ています。
なおファッションの四大コレクションとされているのはパリ、NY、ミラノ、東京となっており、日本においてファッションデザインという仕事が広く認知されていることが伺えます。
ただしそうした自分の名前でブランドを持つような有名デザイナーになれる人というのは非常に少なく、数多くいるファッションデザイナーの中の一握りです。
一般的なファッションデザイナーの仕事はアパレルメーカーなどに勤務をし、これから販売する市販の被服のデザインを担当します。
自分のブランドがあるようなデザイナーでこそ芸術的なセンスでのデザインができますが、一般的には「売れるデザイン」ということが最も求められるものです。
そういう意味でファッションデザイナーも、一般的なインダストリアルデザイナーやプロダクトデザイナーとジャンルの差こそあれ、求められる技能は一緒と言えます。
もちろん最初はそうしたアパレルメーカーでのデザインからスタートし、徐々に頭角を表して自分のブランドを持つという人も多くいます。
ファッションデザイナーの実務においては、デザインを担当するデザイナーの他、そのズをもとに型紙を作るパタンナー、サイズの拡大や縮小を行うグレーダー、裁断を行うカッター、裁縫者がそれぞれ協力しあって行います。
ファッションデザイナーになるためのルートと就業場所
ファッションデザイナーになるためにはまず大学や専門学校でデザイン系の学部を卒業します。
デザインを学ぶための学校は数多くありますが、服飾系に特化したものを選ぶようにすると確実です。
なお大学や専門学校以外でも通信教育などでファッションデザイナーのための勉強をすることができるので、他の専攻をしている人や社会人の方でも転職のために学習しなおすことができます。
ファッションデザイナーの仕事にもいくつかの種類があり、大きく3種類があります。
最も高額なのが単品注文を受ける「オートクチュール」、少量生産の既製品を作る「プレタポルテ」、大量生産の制服である「ユニフォーム」があります。
この3つは同じデザイナーでも全く異なる技能が求められますので、勉強をする場合は専門性を意識して勉強をしていくことがおすすめです。
ファッションデザイナーの魅力は、自分でデザインした服が世の中に出て、それを楽しむ人達を見ることができるという点にあります。