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医療機器企業へ転職するには

高度化する医療機器に対応するメーカー

医療機器業界は昔から常に求人数が多く出されているところとして知られています。
現在医療用機器として販売されている機器は全部で50~60万種類あるとされ、現場で仕事をしている医療関係者であってもその全てを把握することはできません。

医療機器業界の特長は、家電製品メーカーのように特定の大企業がシェアを独占しているわけではないということです。
もちろん世界的な大手企業もあるにはありますが、どちらかというと中小規模の業界が複数参入している印象の方が強いです。

医療機器といっても複数の分野があり、病院向けの機器として主なものだけでも「検査」「治療・手術用品」「血管内治療」「生態モニター・血圧計」「透析・血液浄化」といったようなものが挙げられます。

医療機器市場はここ数年安定的な上昇傾向にあり、世界的に進む高齢化や新興国の医療水準の上昇など今後も業界全体の需要は高くなっていくことが予想されます。

一方で政府の方針による医療費削減が急務となっていることから、病院内機器よりもむしろ在宅治療のための製品需要が高まると言われており、手術用器具もできるだけ傷口の回復が早まる内視鏡や早期がん治療のためのカテーテルといったものが人気商品となっています。

外資系企業が強いため英語能力は必須

医療機器企業へ転職を考えているなら、まず必須と言えるのが英語能力です。
というのも現在医療機器の世界的シェアのトップ10はいずれも欧米企業となっており、仮に自社開発ができる技術系企業であっても海外の競合機器を知るため高い英語能力が求められるからです。

医療機器メーカー世界3強と言われているのが米国の「GEヘルスケア」、ドイツの「シーメンス」、フランスの「フィリップス」なので、外資系企業への就職も視野に入れておくとよいでしょう。

なお日本企業の世界における医療機器シェアは約1割にとどまるとされており、残り4割が米国、4割が欧州というのがざっくりとした業界地図です。

成長業界ですので給与水準も軒並み高く、他のメーカー関連の仕事と比較してもかなりの高待遇を期待することができます。

ただし繰り返しますがこの業界は欧米の力が非常に強いので、実力主義・成果主義的な傾向が強く、営業にしろ技術職にしろ本人の能力が高く求められてきます。

その分それまで他の業界で機器関連の知識を豊富に蓄積してきた人にとっては、自分の力を最大限に試すことができるフィールドであると言えるでしょう。

狙い目としてはやはり高齢者向けの医療器具を取り扱っているメーカーですが、海外からの輸入品の力が強いこともあり、あまりにも規模の小さな企業では競争に負けてしまう可能性もあります。

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